プロローグ

 

それは1週間前くらいのことだ

 

真「むぅ・・・」

 

 《この頃プロデューサーと会ってないなあ・・・

  そりゃ、忙しいのは解るけど・・・

  ボク達恋人同士だよね・・・?》

 

真「会いたいなあ・・・プロデューサー・・・」

 

 《でも突然会いに行ったら迷惑だろうし・・・

  どうしよう・・・

  ああ だめだだめだ!

  プロデューサーも何かを変えるためには行動をすることって言ってたじゃないか!》

 

真「よし!」

 

真は携帯を取った

 

 

「ん?」

 

携帯のメール受信音だ

 

「誰だ?・・・お、真か。」

 

彼は内心嬉しくなりながらメールを読んだ

 

 

【お久しぶりです、真です。

 あの・・・プロデューサー、最近ボクプロデューサーと

 会ってないような気がするんです。

 その・・・忙しいのは解るんですけど・・・

 恋人同士って、もっと会ったりするんですよね?

 それで、今度の日曜日二人でどこかに行きませんか?

 言うなれば・・・デートみたいなもの・・・です。

 あ・・・あははは いやあの、い 忙しいならいいんです!

 ごめんなさい!忘れて下さい!】

 

 

 

「・・・そういえば、この頃会ってなかったな・・・」

 

《メールとかしてるから会ってないって感じしなかったのかもな・・・

 ごめんな、真。》

 

「デート・・・か。・・・いいかもな」

 

プロデューサーはメールを送ろうとした

 

「・・・場所とかどうしようか?」

 

《真と一緒に・・・か。

 どこがいいかな?映画館か?しかしそれだけってのもなあ・・・》

 

「・・・そうだな、久しぶりに思いっきり遊ぶってのも悪くないか」

 

 

 

真「はぁ・・・」

 

真はため息をついていた

 

 《送っちゃった・・・どうしよう。

  忙しい時にこんなの送ったらボク、嫌われるのかな・・・

  うう、プロデューサーに嫌われたくなんかないよ・・・》

 

真「はぁぁーー・・・」

 

 《しかも最後のほう否定してるし・・・。

  否定するくらいなら最初から送らなければ

  いいじゃないか・・・。うぅーー》

 

周りが見ていても解るくらいの落ち込みようである

 

と、

 

真「あっ・・・!」

 

プロデューサーからのメールであった

 

《読んでくれたんだ・・・よかった・・・。

 でも、やっぱり断られるのかな・・・

 うぅ・・・不安だ・・・》

 

真は不安になりながらもメールを読んだ

 

【メールありがとうな真。

 そうだな・・・最近会ってなかったな、ごめんな。

 デートの件だけど OKだ。んで、場所なんだけど・・・

 遊園地でどうだ?あそこなら結構長く楽しめそうだし。

 不満だったら違う場所を教えてくれ。なるべくそこにしたいと思う。

 時間と待ち合わせ場所は真が決めてくれ。そこもメールで教えてくれるとこっちも嬉しい。

 なるべくその日は早起きして時間一杯遊ぼうな。】

 

 

真「・・・!」

 

真は体全体で嬉しさを表現した

 

真「やーりぃ!!」

 

《プロデューサー、OKしてくれたんだ・・・!

 すっごく嬉しい!遊園地かぁ・・・

 もう今から楽しみだよー、へへっ》

 

さっきの落ち込んだ姿はどこへやら。

どうやらことプロデューサーに関しては感情表現が激しいらしい。

 

真「あっ!メール返しておかないと!」

 

《時間かあ・・・よし!ここはプロデューサーも言ってることだし

 午前6時くらいに!・・・っていっても遊園地は開いてないか・・・

 でも、少しでもプロデューサーと長くいたいし・・・》

 

真「よーし、こうしよう!」

 

真は嬉々としてメールを返した。

 

「これくらいで許してくれるかなあ?」

 

プロデューサーは少し気がかりな事があった

 

《真ってかなり嫉妬深いからなあ・・・俺もだけど。

 プロデュースしてた時もかなり嫉妬されたりして、

 オーディションとか苦労した経験が・・・》

 

「はは・・・お」

 

メール着信音が鳴った。

 

「真かな?・・・やっぱりだ」

 

 

 

【メールありがとうございます!嬉しいです!

 ボク、今からすっごく楽しみで仕方ないです!

 遊園地!いいですね!プロデューサーとなら

 どこでも行きますよーへへっ!

 それじゃあ近くの駅前で待ち合わせで、

 午前9時くらいでどうでしょう?

 あ、でも無理はしないで下さいね!】

 

 

「9時ってそりゃまた早いなぁ」

 

10時くらいだと思っていたので

プロデューサーにとっては少し誤算だった

 

「まぁ真が喜んでくれるならいいか。・・・それにしても・・・」

 

プロデューサーは一つ前にもらってメールと今もらったメールを比べてみた

 

「ははは。全然違うなあ。」

 

真の性格はメールにも出てるようで

落ち込んでいる時は「・・・」などが多いが

喜んでいるときは「!」などが多いのである

 

「ほんと分かりやすい性格だよなあ、素直だし健気だし・・・」

 

《って俺は何言ってるんだか・・・》

 

「んじゃ、日曜日は思いっきり羽を伸ばすとしますか」

 

彼もやっぱり嬉しそうだった。

 

 

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